あれは1997年頃だっただろうか。確か、ファンダンゴの10周年記念イベントを梅田のヒートビートという大きな場所で2日間開催した前後の事だったと記憶しているので、その頃だと思う。
あの頃は今以上にパンクやハードコア系のバンドに出演してもらっていたが、勢いのあるバンドには勢いのあるお客さんがつくもので、演奏中にステージを潰される事が多々あり、僕らスタッフの力ではどうにもならない状況まで追い込まれていた。
どうすれば、このファンダンゴのステージを守る事が出来るのだろうか。ただ、巷にある警備会社のように無機質で機械のようでは面白くない。
そんな時に思い付いたのが、ウルトラ警備隊だった(正式名称は「FUCK」で、ファンダンゴ・ウルトラ・C級・警備隊)。
ウルトラ警備隊は出演者とお客さんをしっかりと繋ぎ、尚かつファンダンゴのステージとお客さんを守る大切な存在であり、自分自信も精一杯楽しまなければならないという厳しい条件の上で結成する運びとなる。
まずは人選。当時ライブハウス界隈で一番遊んでいた子をスカウトしてみたが「僕は遊んでいたいので、別の面白い人間を紹介しますよ!」と、初代隊長の辻並君を紹介してもらったのが始まりだった。
あれから13年。いろいろなステージでウルトラ警備隊は活躍してきた。ある時は、ファンダンゴ以外のセキュリティ―も請け負っている。今の隊長で何代目になるかは覚えていないが、これからもファンダンゴの頼もしい存在であり続ける事には間違いないであろう。
そんなウルトラ警備隊を現在募集しております。我こそは!と思う若人は、ファンダンゴ/加藤まで電話を下さい。
ギャラは出ません。
あしからず。
※写真は、初代ウルトラ警備隊長/辻並君。当時彼は18才だったっけ?現在は「ToneDeaf」というバンドで活躍中。来月、新しい7インチのレコードを発売します。
ファンダンゴ/加藤